
💬「三頭筋を鍛えたら二の腕の脂肪が落ちました!」
……ちょっと待った。
SNSでよく見かけるこのフレーズ。
「この三頭筋トレ、毎日やったらマジで二の腕痩せた!」
「お風呂前にやるだけで引き締まる!」
……そんな投稿をスクロール中に見かけたこと、ありませんか?
しかも、 「たった5日で二の腕痩せる!」って言い切って、何十万回も再生されてたりする😇
ちょっと言いたい。**それ、筋トレの効果というより、むくみ解消とポージングじゃない?**
実際、短期間で細く見えるようになるのは「水分の変動」や「老廃物が流れた結果」であることが多いです。
汗をかいたり、血流がよくなったことでスッキリ見えるけど、脂肪自体が5日で消えるなんてことはありえない。
▶︎ 詳しくはこの記事でも解説しています👇
1kg減った=脂肪が1kg減ったわけじゃない?
もちろん、筋トレ自体は良いことだし、三頭筋(さんとうきん/上腕三頭筋:二の腕の筋肉)を鍛えることで二の腕が引き締まるのは事実。
でも、「脂肪が落ちた」の部分には少しツッコミたくなる。
この記事では、“部分痩せ”は本当に可能なのか?という疑問を、科学的な視点とトレーニーの実体験を交えて掘り下げてみます。
✅ 結論:筋トレで「その部位の脂肪だけ」落とすのはムリ
まず最初に、事実から伝えます。
筋トレをしても、その筋肉の上にある脂肪が直接燃えるわけではありません。
脂肪の減少は全身単位で起こるもの。
運動によってエネルギーが必要になると、体は血液中の脂肪酸を使い、その脂肪酸は全身の脂肪細胞から供給されます。
つまり、「二の腕(三頭筋)を鍛える=その脂肪が燃える」は都市伝説。
🤔 じゃあ、なぜ“二の腕が痩せた”と感じるのか?
1. 筋肉が引き締まって見た目が変わった
筋肉が発達すると、たるみが減り、皮膚にハリが出るため「痩せた」と感じやすくなります。
2. 全体の体脂肪が落ちたタイミングだった

食事管理や、カロリーをしっかり消費するような行動も一緒にしていたなら
全身の脂肪が減った結果、たまたま二の腕もスッキリ見えた可能性大。
3. 一時的なパンプアップ or むくみ解消
血流がよくなってパンプアップしたり、老廃物が流れてむくみが取れたりすることで「細くなった気がする」現象も。
🧠「動かした部位は脂肪が落ちやすくなる」は半分ホント?
これはちょっと微妙な話。
✅ 血流は確かに良くなる
筋肉を使うと、その部位の血流が増えて、ホルモンや酵素が届きやすくなります。
→ その結果、脂肪分解が“促進される”可能性はある。
❌ でも、燃える脂肪は全身から
脂肪が分解されても、その脂肪酸がどこの部位から来たかは関係ない。使われるのは“全身のリソース”から。
なので「ここを動かしたから、ここが痩せる」は、ちょっと話を盛りすぎです。
📊 脂肪が落ちやすい&落ちにくい場所の傾向
落ちやすい | 落ちにくい |
---|---|
顔・手首 | 下腹部 |
前腕・ふくらはぎ | お尻・太もも裏 |
上腕(表側:力こぶ/上腕二頭筋) | 二の腕(裏側:たるみやすい部分/上腕三頭筋) |
※個人差もありますが、女性は特に下半身と二の腕に脂肪がつきやすく、落ちにくい傾向があります。
🎯 まとめ
- 三頭筋トレで「脂肪が落ちた」は言いすぎ。正確には「引き締まった」か「全体的に痩せた」
- 部分痩せは基本的にできない。脂肪は全身単位で落ちる
- 動かした部位が多少“落ちやすくなる”可能性はあるけど、劇的ではない
- 脂肪を減らすには、食事管理+運動+継続
「筋トレしたら脂肪が落ちた!」じゃなくて、
**“筋トレしてたら、脂肪も落ちて、ボディラインが整ってきた”**がリアルな流れ。
誤解をバッサリ切って、正しい努力を積み重ねよう🫱✨