急激な体重変化を装った詐欺広告の例として、暗いシルエットのBeforeと細いシルエットのAfterを並べ、3ヶ月で変わるかのように演出したイメージ図。


最近SNSを見ていると
「3ヶ月で−30kg!」
「短期間で別人級に痩せました!」
みたいな “激痩せビフォーアフター” が流れてくる。

ぱっと見は希望を持てそうに見えるけど──
身体の仕組み的に100%不可能。

しかも、その多くは
・AIで作った画像
・別人をビフォーアフターにしている
・実際は3ヶ月以上かかっている変化を「3ヶ月」と偽っている
・DMで怪しい商材に誘導
このパターンがかなり多い。

この記事では
筋トレを続けてきた私が
「なぜこの手の激痩せは無理なのか?」
そして
「詐欺をどう見抜くのか?」
をまとめます。

身体の仕組みを理解すれば
何が嘘で、何が事実なのか一瞬でわかるようになる。

目次

🔍 そもそも「3ヶ月で−30kg」が無理な理由

📉 脂肪1kg=約7,200kcal

これは人体の基本。

だから、もし脂肪30kgを落とすなら
7,200 kcal × 30 日 = 216,000kcal
を3ヶ月(約90日)で消費しないといけない。

割ると……

👉 1日に −2,400kcal の赤字が必要。

ここで完全に不可能。

🧩 普段の総消費は?(成人女性の平均)

・仕事して
・生活して
・筋トレして
・睡眠とって

これ全部合わせても、
1日の総消費は 1,800〜2,400kcal 前後。

つまり

👉 ほぼ断食+激しい運動でもギリ。
👉 そもそも生命維持のラインを割る。

📌 結論:数字の時点で成立していない。

🧠 身体には “守る力(ホメオスタシス)” がある

ここを知らない人が騙されやすい。

💡 身体は極端に痩せないようにブレーキをかける

ダイエットを始めてカロリーが少なくなると、身体はこう判断する。

「あれ?栄養が来てない…
このままじゃ危険やから省エネしよ。」

この “守りモード” がホメオスタシス。

これが働くと…

✔ 体温が下がる

✔ 代謝が落ちる

✔ 無意識の動き(NEAT)が激減

→ なんとなくダルい
→ 動きたくない
→ 座りがちになる
→ 総消費が勝手に落ちる

つまり、
理論値より痩せなくなるのは “正常反応”

⚠️ カロリーを減らしすぎるほど痩せなくなる理由

短期間ダイエットが成功しないのは、まさにこれが原因。

・筋肉が減る
・代謝が落ちる
・脂肪を燃やせない身体になっていく
・冷えて眠くなりやすい
・食欲爆発のリスクが上がる

「食べてないのに痩せない」
「ちょっと食べたら一気に増える」

これはあなたが悪いんじゃない。
身体が “生き延びるために” 発動してるだけ。

🚫 SNSの “ビフォーアフター詐欺” のよくある特徴

スマートフォンを見つめる女性の顔に、SNSの「いいね」やハートのアイコンが重なる演出

👀 ① 数字が明らかに非現実的:3ヶ月−30kgなど

ここでまずアウト。身体の仕組み上、不可能。

🧩 ② AI画像・別人・コピペのビフォーアフター

・肌がのっぺり
・同じ背景で体型だけ大幅に変化
・顔の比率が不自然
・手や耳がAI特有の形

📩 ③リンク or 飛べない人はDM

これは詐欺の超定番導線。

DMで「特別な方法教えるよ〜」と高額商品 or サプリが来る。

⚠️ ④ 短期間での “劇的すぎる” 変化

健康的に見えず、むしろ危険。

「加工しすぎでは?」と感じるレベルはほぼ偽物。

❓ Q:病気なら「3ヶ月で−30kg」あり得るの?

A:病気であっても「脂肪30kg」が3ヶ月で落ちることはありません。

一部の病気では急激に体重が落ちることがありますが、それは脂肪ではなく、
筋肉・水分・身体機能が低下することで起きる「衰弱」です。
健康的なダイエットの「痩せ方」とは全く違います。


⚠️ 急激に体重が落ちる可能性のある病気
  • がんによる高度な悪液質(末期)
  • 重度の甲状腺機能亢進症
  • 摂食障害による極端な食事不足
  • 重度の糖尿病合併症
  • 長期の感染症・高熱に伴う衰弱

これらで落ちる体重の中身は、脂肪ではなく筋肉・水分・臓器の機能低下です。


🚫 病気痩せでは「3ヶ月−30kgの健康的な見た目」は絶対に起きない

広告で見るような以下の変化は、病気では起きません。

  • 肌が綺麗に締まる
  • 筋肉を残したまま細くなる
  • 姿勢が改善する
  • 体力が戻る

むしろ逆で、体力低下・筋肉減少・衰弱の方向へ進みます。

病気や不健康な痩せ方で起こる変化を示した図。筋肉量低下、姿勢悪化、肌のくすみ、倦怠感などの症状がアイコンで表現されている。

🧩 結論:病気でも“脂肪30kg”が短期間で消えることはない
  • 病気で急激に落ちる体重は脂肪ではない
  • 3ヶ月で脂肪30kgが消えるのは生理学的に不可能
  • 広告のような“健康的な激変”は病気では起きない

つまり、「病気なら例外的に起きる」も通用しません。
“3ヶ月で−30kg” はどんな状況でも現実には起こりません。

じゃあ、3ヶ月で現実的にどう変われる?

ここが一番大事。

💪 ① 見た目(シルエット)は確実に変わる

・むくみが取れる
・姿勢が整い始める
・お尻・背中のラインが変化
・サイズダウンは起こりやすい

体重よりも “形” が変わる。


📉 ② 現実的な減量幅:月 −2〜4kg 前後

これは健康的で、筋肉を守りながら落とせるペース。

3ヶ月なら −6〜−12kg。これで十分すぎる変化。

⚖️ 補足:減量ペースは“誰でも同じ”じゃない

「月に−2〜4kg」が目安と言われるけど、これは平均。
実際は 今の体重(脂肪量)で適正スピードが変わる。

🔵 体重が多い(脂肪が多い)人の場合

週に体重の 0.5〜1% まで安全に落とせる。
例:80kg → 週0.4〜0.8kg(=1.6〜3.2kg

🟢 標準体重〜細身体型の場合

週に体重の 0.25〜0.5% が理想。
例:55kg → 週0.13〜0.27kg(=0.5〜1.1kg

🧩 痩せている人ほど落ちにくいのは “普通”

脂肪そのものが少ないほど、落とせる脂肪の量も少ない。
数字が動きにくいのは “身体が正常に働いている証拠”。


③ 一番の成果は “習慣” が身につくこと

・筋トレのフォームが安定
・食事の考え方が整う
・睡眠や生活リズムが安定

3ヶ月は “体重ではなく身体の基盤が変わる期間”。

🌿 安全に痩せたい人が押さえるべき3つ

1️⃣ 爆痩せ広告を無視する

短期間で落ちるものは、短期間で戻る。

現実の体重変化は緩やかな上下を繰り返す曲線になる一方、詐欺広告の体重推移は一直線に急落するよう演出されることを示す比較グラフ。

2️⃣ 代謝を落とさない食事とトレーニング

・タンパク質
・炭水化物(エネルギー源として必須)
・脂質の質
⇒ 無理しないカロリー設定
⇒ 女性こそ “下半身トレ” が武器

3️⃣ 落ちにくい時期=身体が正常に働いてる証拠

停滞期は “バグ” じゃなく “守る反応”。
焦らずコツコツが最強。

🩶 まとめ

・「3ヶ月で−30kg」は生理的に不可能
・身体は“自分を守るために”代謝を落とす
・DM誘導の激痩せ投稿は要注意
・現実的なのは月−2〜4kg(体重により変動)
・3ヶ月で見た目と習慣は大きく変わる

SNSの嘘に振り回されず、
自分の身体のペースで変えていくのが一番強い。

あなたの身体は
あなたを守るためにちゃんと働いてくれてる。

焦らなくていい。
ゆっくり変わるほうが、ちゃんと続く。

サイン

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