🍑ヒップスラスト、ずっとやってる種目のひとつ

ヒップスラストって、「大殿筋には意味ない」とか「やるならスクワットでしょ」って言われたりもするけど、
私はもうずっと続けてる種目のひとつです。

もちろんスクワットも真面目にやってきました。
トレーナーに見てもらいながらフォームも追い込んで、
あの鈴木雅さんのセミナーで直接お話を聞いたこともあります(感動…)



🧠スクワット、やればやるほど迷子になる説

スクワットって本当に奥が深い。
最初のころはとにかく情報過多でパニックでした。

ハイバー?ローバー?握り?担ぎ?手幅?脚幅?腹圧?軌道?重心?
「どこに効かせたいのか?」「効かせるとかじゃない?」
…何が正解か分からなくなるし、「考えすぎだよ」とも言われるけど、
迷走してて、正直いまだに迷子(笑)

💡ハイバー:首の根っこ〜僧帽筋あたりにバーを乗せるフォーム
💡ローバー:肩の上〜三角筋後部にバーを担ぐフォーム(前傾がやや強めで、大殿筋に効かせやすい)

スクワットは“しゃがむ”というより、股関節の屈曲 → 伸展という動きがベース。

💡屈曲=関節を曲げる動き/伸展=伸ばす(元の位置に戻す)動き

さらに、「膝をつま先より前に出さないように」ってよく言うけど
あれは結果論だと思ってます。

フォームって、どの筋肉をどう使いたいかによって決まるものであって、
膝の位置も「そうなるからそうなってる」だけ。
見た目で判断するより、目的から逆算した動きを考える方がしっくりくる。



💥でも、それでも私はヒップスラスト派

スクワットをやってきたからこそ、今はヒップスラストの良さがはっきり分かる。

・狙いたい筋肉(大殿筋)に意識を向けやすい
・高重量を扱いやすい
・「どこに効かせたいか」が明確

スクワットでは全然届かない100kg。
でもヒップスラストでは100kg以上を普通に扱えるようになりました。

✅ヒップスラストは てこの原理 が働く種目(支点・力点・作用点)。
正確には 第3のてこ って呼ばれる構造で、力を出す場所(股関節)が真ん中にあるタイプのてこ
アームカールも同じ分類で、負荷を効率よく扱える仕組みなんです。

👉てこのおかげで 動作効率は高いけど、負荷の質はスクワットとは別物。

💡 ※ 漸進性過負荷の原則:筋肉を育てるには少しずつ負荷を上げていく必要がある。

それでも、重量を伸ばせる種目として、続ける理由になる。

💬 ちなみに私は「がれきの下に埋もれてて、それを股関節で押し上げないと脱出できない!」って妄想しながらやってます(笑)



🧪ヒップスラストとスクワットの効果、実際どうなん?

ヒップスラストとスクワット、どっちが効くの?っていう話、よく聞きますよね。
で、実際にこんな研究もあります:

“Hip thrust and back squat training elicit similar gluteus muscle hypertrophy and transfer similarly to the deadlift”
Frontiers in Physiology, 2023
→ ヒップスラストとスクワットは、大殿筋の筋肥大において同程度の効果があったという結果(未経験者に9週間のトレーニングを実施)

さらに、筋活動(EMG)を比較した別の研究では:

“A Comparison of Gluteus Maximus, Biceps Femoris, and Vastus Lateralis Electromyography Amplitude…”
PubMed, 2015
→ ヒップスラストの方が、大殿筋とハムストリングスの筋活動が高いという結果

…とはいえ、重さは同じだったのか?それぞれの1RMに対して同じ割合だったのか?
筋活動が高い=筋肥大する、とは限らないし、
種目ごとの動作パターンや関節角度が違えば、刺激の質も変わる

だからこそ私は、論文は参考にしつつも「自分の体で感じたもの」を信じたいと思ってます。



🪑マシンでOK!続けられるやり方が最強

ヒップスラストは、マシンでOK。
プレートなしで35kg前後から始められるタイプも多いし、動作の目的を果たせていればそれで十分


🛠 マシンがない場合は?

パワーラック+ベンチ+バーベルでヒップスラストをやってました。

でも、

  • 準備に手間がかかる
  • 土足エリアに座りたくない日もある
  • バーを股関節の真上にセットするには、最低でも**60kg(バー20kg+プレート20kg×2)**くらいないと安定しない

…など、ちょっとしたハードルもあります。

それに、重くなるほど骨盤にバーが当たって痛くなるので、
その場合はスクワットパッドなどが必須。

ヒップスラストをする女性

マシンでも、バーベルでも、“続けられる形でやれること”が一番の正解
ヒップスラストは、やり方にバリエーションがあって選べるからこそ続けやすいんですよね。



🎯ヒップスラストも奥が深い

・足幅
・足の角度
・足を置く位置
・足先の向き

このあたりをちょっと変えるだけで、大殿筋への効き方が全然違ってきます。

バンドを使う人もいますし、私も取り入れていた時期がありました。
今は使わないことの方が多いですが、刺激の入り方を変えたいときに使ってみることもあるし、
また使いたくなる時期が来るかもしれません。

私の場合、効きにくいというより、単純に「動きづらくてやりにくかった」んですよね。
それなら、足の位置やフォームを工夫することで、バンドなしでも十分に効かせられると感じています。

一見シンプルな動きに見えて、
実はフォームを調整する余地がたくさんある──
それが、ヒップスラストという種目の奥深さだと思っています。



🧵バンド、今は基本ナシ派だけど…たまに刺激を変えたいときには使ってます

普段のヒップスラストではバンドは使っていませんが、
刺激の入り方を変えたいときや、狙いをちょっと変えたいときには今でもたまに使います。

特にこんな人にはおすすめかも:

  • お尻(大殿筋)に刺激が入りにくい
  • 膝が内側に入りやすい
  • 「どこに効いてるか」感覚がつかみにくい

バンドを使うことで、**外側に開く意識(外転)**が入りやすくなって、
「この筋肉使ってる!」って感覚がつかみやすくなるんですよね。



ただし!選ぶなら、**ゴムの薄いやつではなく“布製バンド”**がおすすめです。

ゴム製の細いタイプは、使ってるうちにくるんと丸まったり、
細〜く寄ってきて食い込む感じが気になる…。
それに対して布製は、安定感があってズレにくく、集中しやすい!



私が使ってたバンドはもう販売終了してしまっているんですが、
選ぶときに重視していたポイントはこんな感じです👇

  • 布製(ゴムよりズレにくい)
  • 強度が3段階くらいある
  • 幅広で安定感があるタイプ

強度違いで3本セットのバンドなら、
「軽め → 中間 → しっかりめ」って段階的に使えるから便利◎

今出ているものの中で、仕様が近くておすすめできそうなのはこのあたりです👇

▶ バンドA(布製・3本セット)
▶ バンドB(布製・3本セット)(トレーニング動画付き)色柄が選べる


🧡まとめ:がれきの下からでも、自分で選んだ種目で押し上げる

スクワットもヒップスラストも、それぞれ良さがある。
だけど私は、試して、迷って、続けてきた中で、
「これが自分に合ってる」って思えるのがヒップスラストでした。

がれきの下からでも、自分で押し上げる。
そんな気持ちで、これからもやっていきます。知らんけど。

📝 2025年4月9日